湖面の底

見たアニメだったり推しだったり、多分酷いことになる

【絆】ウルトラマンネクサスを見た

ウルトラマンネクサス見ました

半年ぶりのブログ記事がこれです。見終えて30分以内に書き始めた。ライブ感。

いやあ最終回とか凄かったんだけどもうなんか、ねえ。

凄いわネクサス。

言いたいことがあるので書こうと思った。

長くなるかは知らんが意味はあると思う。

思ったこと書くだけだから見やすいかは知らん。

あとネタバレ全開です。

キャラクターがしんどい

メインが全員辛い。とりあえず3人ほど。

まず主人公の孤門一輝。

元レスキュー隊員。一話でTLTに異動、鬼訓練されて戦場にぶち込まれる苦労人。彼女と仲良くやってたのにTLT入りで引き離されるしその彼女はすでに死んでたし殺された理由は「孤門と親密になったから」。辛い。

巻き込まれて振り回されて、苦しんで悩んで、助けられて少しずつ進んでいった主人公。

とにかく序盤が哀れに過ぎる。

なんで孤門くんこんな辛い目にあわされるの……?って思ってみてた。リコ居なくなったときとか見てられなかったよな。

彼女を失って憎しみにとらわれたり、それを乗り越えていく流れとか、すごく主人公してた。心地いい夢か辛い現実か、それを乗り越える部分大好きです。

最後に希望を受け継いで立ち上がった孤門くんだけど、彼もまた次の誰かに受け継いでいくのでしょうか。

諦めるな。諦めず乗り越えた彼の言葉としてとても重いですね。

 

二人目、姫矢准。

知られないまま戦った英雄。ある意味とても「英雄」だったと思う。

過去に目の前で大切な少女を失って、それに後悔し続けて、その贖罪のように戦って、その理由も何もほとんどの人間に知られないまま戦っていった人。

誰かの為に戦う姿とその内心を知られないままという部分、とても「英雄」ですねクソ……。

何のために光を得たのか、その答えを探して、それを受け継がれるものと信じて、戦って。本当に英雄でしたね。

ネクサス前半OPが「英雄」なの好きだしなんかむかつく。

 

三人目。

千樹憐。

推し。

デザインベビー。それゆえの短命。それでも人を呪うことなく生きた人。

ホントお前は何なんだ。彼にキレて後半終わった気がする。

遺伝子操作で生まれたデザインベビーであり、そのエラーによって寿命は登場時点ですでに短く、ってのを出てきて二話くらいで察して甘ギレしてた。許さねえ。

彼は最後には「誰かを守るために生きて、生き切る」ことを選んだわけで、それはあまりにも美しい精神性で、だからこそ私はブチ切れたわけですが、彼の光は正しく受け継がれたんだな、というところで全部片付いた感じします。

最終回まで耐える必要があったわけですけど、これ当時一週間待たされたんだなあと思うと凄いですね。多分私は子供時代に見てたら逃げ出してる。

なお私は最終回手前まで「憐の代わりに世界をぶっ壊して憐に倒されて消えたい」とか思ってました。きたねえ人類は滅亡しろ。

 

番外。

溝呂木眞也。

推し。

強かったが故に力に飲まれた。悪に落ちて野望に向けて人々を巻き込んで暗躍し、姫矢も孤門くんも副隊長もリコもあらゆる人を苦しめた。

姫矢に敗北し、記憶を失い、両親を失わせた少女リコに謝罪したいと逃走し、力を失い、最後に憐を守って死ぬ。

正直、闇の力に飲まれた弱さも含め、とても好きです。

人間らしいというと他がそうではないみたいになってしまうけれど、人の強さを見せたウルトラマンに対して、彼は人の弱さと、それでも人が持つ善性を見せてくれた気がします。

あと顔が良い。逃走時にも髪キメてて好き。

「光」の話

私がキレたものの一つ。

適合する要素を持つ人間を導き力を与えるもの、と解釈していますが、その根幹は人から人へ受け継がれる力、と。

いや、うん。

正直性格悪いと思いました。

適合する要素、その中にはまあ、自分の弱い部分だったり後悔だったり、克服する部分を持っていて、最後にはそれを克服し答えを得る、みたいな流れが出来ているわけですが。

その要素の中には「誰かの為に戦う、たとえ何度折れても」みたいな、本人の自覚・無自覚に関係なく、どうあっても守るために自分を犠牲にしてしまうところもあるんじゃないか、と思ってしまい。

つまるところ、管理官の言っていた「光の器」というのもあながち間違って無くないか……?という。

本人の無自覚の善性、自己犠牲精神を前提にした光の巨人とかお前……!となったわけです。

細かい設定まで追ってはいませんが、全体見た感じの感想としては、うん。

導く過程とはいえその対象の自己犠牲精神を闇に対抗する手段にしやがって憐はそんなことの為に生まれたんじゃねえ……!という結局また千樹憐だよ。

千樹憐のこと

何がつらいって「そう作られて、その在り方を受け入れて、そう作った人々を呪うこともなく守ろうとした」のが本当にダメ。

そう作られたなら世界を呪う権利があるんだよお前は。

そんな風に作られて寿命短いままに生きて、他人の為に人生を使うとか、そういうの私は許しませんよ。

人に作られて短命で、それでも人を呪わないから光に選ばれたんだろうけど。

他作品の推しで「そう作られて、その在り方に不満を持って、その在り方の中で足掻いて他人を傷つけながら、それでも自分の在り方を変えようとした」というのが居て、そうあって欲しかったし、それでもそうしないから千樹憐なんですけどね。

自分の命が助かる可能性よりも、その間に失われる人々の命を優先してしまう在り方といい、そういうところが好きだけど嫌いです。

でも最終回ラストで救われたのが分かったので、この怒りはどうしたらいいか分からない。

TLT北米支部襲って憐に倒されたかった。

結局何が言いたいか

人が受け継いでいく希望、託し託されるもの。

絆、というのは確かにそういうもので、最後の最後で孤門くんが変身したあの姿は、人々の希望を受けたものなのでしょう。

先述の自己犠牲精神についても、そういう人々の希望を受け止められるのはそういう人物、ということなのでしょう。

人の闇、恐怖。それを超えて前進するのは希望を受け継ぎ繋いでいくことだ、ということなのかな。

全体通して「暗い……!しんどい……!あちょっと明rしんどい!!」みたいな感じでしたけど、最後まで見てわかるのは、人間賛歌みたいな部分がありますね。

最後まで見ないとしんどいけど、最後まで見たら全部ピースがハマる感じ。

一ヶ月ないくらいで一気見しましたが、本当しんどいところも多いし放送短縮も分かる。

ただ見ていて面白かった。本当に面白かったし、スッキリまとまる最終回と言い、見事でした。

 

人の闇を乗り越えるため、人々の中で受け継がれる希望。

それこそが絆-ネクサス-。

 

P.S.

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